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  • 12年8月12日

    残暑お見舞い

     8月7日は立秋でした。それでも香港の夏は続きます。日本もまだしばらくは暑いことでしょう。クーラーの効かせ過ぎで、風邪など召しませんようご注意を。

    ★紫砂茶壺の保管について

     紫砂茶壺に黴が生えてきた——こんな相談がありました。

     蒸し暑かったり長期間使わないまま箱にしまっておいたりしたら、当然ながら黴びます。箱から出して棚に飾っておくだけでも、黴びることがあるのですから(とりわけ香港とかでは)。そもそも茶壺は使ってこそお茶が美味しくなり、かつ、美しく育つもの。

     もし、万が一、黴びてしまったら、新品を下ろすときと同じ処理(浄水器を通した水で2時間煮る)を施せば、よほどひどくない限り、おおむねリカバーできます。が、一番の予防はなんといってもお茶を淹れること。

    ★銅鑼湾がエライことに

     お茶室が入っているビルの1階で24時間営業するローカル・スーパー「ウェルカム」が改装され、もともと総菜や弁当もつくっているし、パンも焼いているし、寿司も握っているし、魚・肉・野菜の量り売りもしているところへ、さらに面積と品揃えが拡充されました(といっても営業しながらまだ改装中ですが)。これは便利さ倍増と思っていたら、旧大丸リビング館に日系スーパー「マックスバリュ(&リビングプラザ)」が、そして、かつて三越の入っていたビルが建て替えられて「ハイサン・プレイス」が、8月10日に同時オープンしてびっくり!! さっそく当日チェックしました。

     「マックスバリュ」はもちろんイオンのPB商品トップバリュが万全。やはりお手頃価格です。それ以外にも台湾食品が充実。当然ながら日本産の刺身系や玉子系の生鮮食料品はウェルカムより正統派。このほか、大阪王将をはじめ、レストランが何軒か入っています。リビングプラザは旧10ドルショップ(ダイソー)から改名、この場所でのオープンは数年ぶりの2度目です。

     「ハイサン・プレイス」は鳴り物入りのオープンです。B2にスーパーがありますが、残念ながらシティスーパーと比べてしまうと物足りないかも。ただ、オープン当初だからか、オーストラリア牛乳とジャワカレーは、マックスバリュのそれぞれ3分の2、2分の1とお買い得でした。ブランドショップやレストランは銅鑼湾にまだ要るかというほど。目玉は台湾の誠品書店。3フロアにわたって台湾の本が詰まり、壮観かつ洗練。台湾同様、座り読み放題。文具売場、カフェ、台湾茶舗も併設。台湾では24時間営業なのですが、香港では試験的に期間限定で週後半のみ。改めてじっくり回らないと全貌はつかめません。

    ★読書 パレスチナ文学

     めったに小説など手を出さないのですが、最近『ハイファに戻って 太陽の男たち』(河出書房新社)を読みました。作者はガッサーン・カナファーニー(訳者は黒田寿郎・奴田原睦明)。パレスチナ文学です。政治問題としてはいくらか知っていたつもりでも、小説としては未知なる分野でした。ところが、意外なほど身近に感じられました。血の通った人間の物語として。イマジネーションを現地まで惹き寄せられる気がしました。

     それにしても、イスラエルはかつてナチスによる“ホロコースト”の犠牲者であるユダヤ人の国なのに、なぜ、今度は彼らがパレスチナ人に対して同じ大虐殺を行なうのか。ホロコースト否定派が存在しますが、史実として否定できるわけがないでしょ。しかし、同時に、パレスチナ人を蹂躙するイスラエルのことも、認めるわけにはいきません。ホロコーストから生き延びてよかったと祝福されるなら、いますぐパレスチナ人への殺戮を止めるべきです。

     学生時代『アンネの日記』を読んでホロコーストを知りました。いま、先の書を読み、パレスチナ問題を考える新たなアプローチをみつけました。どちらも心に残る一冊、一冊です。


  • 12年7月25日

    台風一過

     7月23日(月)から24日(火)にかけて香港を襲った台風は、13年ぶりに「十號風球(シグナル10)」が発令されるほど、激しいものでした。とはいえ、私は23日夕方の「八號風球(シグナル8)」発令以降、いつも通りに過ごしており、日付が変わる頃、日課の読書をしてから、警報が引き上げられたことなど知らぬまま、ぐっすりと眠ってしまいました。


     24日は朝起きても「八號風球(シグナル8)」が解除されておらず、午前の授業は休講。本来の授業開始時刻(10:00)のしばらくあと、「三號風球(シグナル3)」へと引き下げられました。


     前回は1999年9月16日でした。お茶会で一時帰国するはずが、当然ながら飛行機は飛ばず、お茶会は中止になってしまったので、よく憶えております。


     ちなみに、「○號風球(シグナル○)」は通称で、正式名称は「○號颶風信號(Hurricane Signal No.○)」というそうです。


     今年は九州をはじめとして日本、北京、香港と、豪雨の被害が甚大のようで、お見舞い申し上げます。そして、どこぞの電力会社のように「想定外」などとほざくことがなきよう、自然を見くびるなかれ。

    ★新規実践コース開講予定!

    (火)14:00〜16:00 8月21日開講

    ★新規実践コース開講決定!

    (木)10:00〜12:00 9月6日開講

    ★新規教養コース開講決定!

    (火)10:00〜12:00 8月21日開講

    ※補講がお残りの方もお振替にご利用ください。


  • 2012年7月3日

    今年も夏期講習を開講いたします。例年以上に盛りだくさんの講座を用意いたしました。夏を有意義に過ごすため、ふるってご参加ください。

    2012年 夏期講習のご案内

     「Tea Fair見学」を除き、開講の前日まで受け付けておりますが、応募者が多数の場合には、先着順とさせていただきます。ご希望の講座名、日程を明記のうえ、お申し込みください。

    ★青茶を試飲する

     第1期:(水)14:00〜16:00

      第1講=7月11日、第2講=7月18日

     第2期:(木)10:00〜12:00

      第1講=8月9日、第2講=8月16日

    ※ 大陸烏龍、大陸鉄観音、台湾烏龍、(台湾鉄観音)——これらの「区別がつかない」との声にお応えし、それぞれの外観、味、香りの特徴を摑めるようにするための講座です。

     受講料(全2講):会員=HK$300- 非会員=HK$450-

    ★日本茶を喫みまくる

     第1期:(木)14:00〜16:00

      第1講=7月12日、第2講=7月19日、第3講=7月26日

     第2期:(火)10:00〜12:00

      第1講=7月31日、第2講=8月7日、第3講=8月14日

    ※八女6種類、嬉野5種類、知覧2種類、長崎1種類、静岡3種類、三重1種類、山口1種類の全19種類。煎茶あり、玉露あり、かぶせ茶あり、玉緑茶あり、釜煎りあり、深蒸しあり。これらを片っ端から文字通り喫みまくる講座です。

     受講料(全3講):会員=HK$400- 非会員=HK$600-

    ★官能審査と美味しい淹れ方

     第1期午前:(火)10:00〜12:00

      第1講=7月17日、第2講=7月24日

     第1期午後:(火)14:00〜16:00

      第1講=7月17日、第2講=7月24日

     第2期午前:(木)10:00〜12:00

      第1講=8月23日、第2講=8月30日

     第2期午後:(木)14:00〜16:00

      第1講=8月23日、第2講=8月30日

    ※「官能審査」とは長所(美味しい要素)と短所(不味い要素)の一切を丸裸にすること。「官能審査」の淹れ方と美味しさだけを引き出す淹れ方、ふたつの淹れ方をしてはじめて「美味しさ」がわかるというもの。

     受講料(全2講):会員=HK$300- 非会員=HK$450-

    ★香港茶舗めぐり

     九龍サイド篇:7月20日(金)10:00〜

     香港サイド篇:8月24日(金)10:00〜

    ※毎年恒例の講座ですが、今年は香港茶業組合に加盟している、いつもは行かない初めての老舗を中心に探訪する予定です。果たして意外なお宝が眠っているのか、はたまた徒労に終わるのか……。待ち合わせ場所については参加者に直接お知らせいたします。

    受講料(1日参加):会員=HK$150- 非会員=HK$225-

       (2日参加):会員=HK$200- 非会員=HK$300-

    ★Tea Fair見学

     8月18日(土)10:00

    ※中國茶倶樂部で招待券を手配する都合上、受付締切は8月4日(土)です。なお、招待券がなくても各自で入場券を購入すれば入場できます。待ち合わせ場所については参加者に直接お知らせいたします。

    中國茶倶樂部「龜僊人窟」主人 池谷直人


  • 12年6月28日

    6月はトピックスが盛りだくさんなので、更新2回分(ズルイ!?)を徒然ながらに書き留めておきます。

     来港25周年を迎え、26年目に突入……。

     例の計画は、自分のせいではなく、一瞬頓挫しかけながら、軌道修正して改めて続行中。そして、第2の計画も実現に向けて準備中。こちらはさらに長いこと冷凍保存されていた種が芽吹かんとしている、という感じ。

     ひるがえって日本では、大飯原発は再稼働するわ、消費税は値上げするわ——正気の沙汰とは思えない。開示されている資料に基づいてさえ、電力は足りているのに「足りない」と偽り、1%の人々は優遇されたままで、99%の人々からさらに搾り取るのに、「公平・中立・簡素」とごまかす。騙す政府も騙される国民も、〈ピー〉じゃないの。

     1989年の6月4日に起こった、いわずとしれた「64天安門事件」。23年を経ても香港では風化せず、一方、中国本土では風化どころか、はなから知らない、いや、知らされていない世代が台頭しはじめているとのこと。中国政府は日本の歴史教育を批判できないのでは。日本政府はアジア諸国のみならず、沖縄に対する負の歴史をも改竄せんとしているし。沖縄は再び琉球として独立の道を歩むべき。

     6月27日、香港文化博物館へ「ピカソ展」を観に行って参りました。入場料はなんと「HK$20(約200円)」ぽっきり!! 時間制限ありとはいえ、平日なので、13:00から17:00まで、初期の作品から晩年の作品まで、行きつ戻りつ、たっぷり観れます。しかも、舐めるように。なにしろカンバスまで2cmの距離まで寄れますから(ガラス越しですが)。描き足したのか、刮げ落としたのか、塗った色の順、筆の走る痕跡、絵筆の毛が抜けて絵の具の表面にへばりついているところまで視認できます。しまいにはピカソの息遣いまで聞こえるかと思いました。全身で全感覚で感じられる——何よりよかったのはその点です。作品そのものについては、素直に「なんでこう描いちゃうんだろう」と。


  • 2012年5月24日

    無事、帰還いたしました。2週間近く香港を留守にしたのは来港以来、初めてのことかも。日本では、お茶会に九州研修旅行に、と各地を飛び回ったため、いつもと違って珍しく飽きずに日本食を頂けました。

     さて、長旅のわりには翌々日から日常の生活に戻れたところで、片付けなければならないことが山積。ひとつずつこなしていきます。

    ★新規初級コース開講決定!

    (火)19:00〜21:00 5月22日開講

     ※補講がお残りの方もお振替にご利用ください。

    (木)10:00~12:00 5月31日開講

     ※受講生受付中です。

    多くの方々のお申し込みをお待ちしております。

    ★新規初級コース受講生募集中!

    (月)10:00~12:00 いつからでも開講可能

    (火)10:00~12:00 いつからでも開講可能

     ※定員になりしだい開講いたします。

      ご興味ございます方はお気軽にお問い合わせください。

    ★“備忘録”更新!

     九州研修旅行の〈資料編〉をUP。いつになるかわかりませんが、〈紀行篇〉も予定しております。

     第1部「江南」、第2部「九州」に続く第3部「韓国」のほか、オプショナルツアーとして長崎—上海の船の旅も画策中です。具体的には香港⇄上海は列車、上海—佐賀は飛行機、佐賀—長崎は列車、長崎—上海は船で。栄西の渡航には比ぶべくもありませんが、栄西を偲び、波の彼方に大陸を望んでみたいと思います。