新年快樂! 恭喜發財! というわけで、旧暦の新年を迎えました。「快樂」「恭喜」の文字に相応しい年になりますように。
新暦の年末年始は更新せぬまま、2月になってしまいました。時間は自然の鼓動でありながら、それを勝手に刻むものとして捉えるのは人間である——などと言って区切ることを否定してきたゆえの結果です。とはいえ、以前は悩むあまり書けなかったのですが、近頃では書くことを忘れていることが多くなった(そのほかのことも気がつかないことが多くなったかも)気がし、その点は注意が必要かと自ら思います。
まあ、今年は新暦新年早々それどころではなかったこともありますが。なにしろこれまでの人生で一番の痛みを経験したので。歯痛——以前から徴候はあったものの、一週間であっという間に悪化し、苦しむあまり、ついには一晩中呻き声を上げながらのたうち回った挙げ句、病院に駆け込み、初めての抜歯。それはそれは巨大なブラックホールが口を開けた虫歯でした。腕を骨折したときより、足の薬指と小指の間が裂けたときより、喧嘩相手に殴られて耳朶が千切れたときより、十二指腸潰瘍に罹ったときより痛かった。さらには、肉体的な痛みのみならず、その治療費の高さによる懐の痛みも……。
毎朝の筋トレとストレッチで体力的には鍛えているつもりですが、目とか耳とか歯とかは難しい。あと、物忘れも多少は鍛えられるはずかと……。
私の個人的なことより、世界が日本が心配です。よりいっそう破滅に向かって加速していく。しかも、矛盾だらけのまま。それなのに一方で世の中は、ごく一部の人々を除き、何もなかったかのように過ぎていく。
最近いまさらながら松本清張の『昭和史発掘』(文春文庫)を読んでおります。全9巻のうち第4巻(いわゆる「天皇機関説」について)に、昭和10年の帝国議会貴族院における菊池武夫男爵の発言がこうあります。
「わが国の憲法は法学者の法理論のみに任すべきものではなく、すべての人の考えの上に解釈せらるべきで、法理論によって憲法を独壇場として解釈するなどは心得違いの甚だしいものと存じております」。
憲法を曲解して「戦争法案」を可決した現在の状況とまったく同じです。この発言は法学博士である美濃部達吉東京帝国大学教授の著書『憲法撮要』を批判するもので、このあと軍部が台頭していくことになります。
ちなみに、菊池男爵が同著を読んでもおらず理解もしておらず、難癖をつけているだけの点も、現在の反知性(没知性)の安倍一味によく似ています。
朝鮮民主主義人民共和国の水爆実験やミサイル実験(?)は、もちろん愚かな行為です。が、その何百倍(1000回以上)も核実験を行ない、その何千倍(3500発)も核兵器を持つアメリカ合衆国には、批判も非難もする権利はありませんし、アメリカはその何百倍も何千倍も愚かなはずです。それなのになぜ世界はアメリカを批判、非難しないのでしょうか? ミサイル実験ではなく衛星の打ち上げなら、誰も文句は言えないはずなのに(各国が自由に打ち上げているのだから)、これまた批判、非難される。なぜ? 朝鮮とアメリカとでは危険度が違うから? でしたら第二次世界大戦が終わったあとも、世界のどこかで必ず戦争をし続けているアメリカのほうが危険でしょう。アルカイダを創設したのもISを生み出したのもアメリカだし、それらをテロ集団と呼び、テロ対策と称して自らもテロ行為を繰り返しているのもアメリカなのですから。
香港は今冬、59年ぶりの寒さに襲われました。大帽山(957m)では霜が降りるほど。新界では霙が降ったとか。暖冬だといっていたのに。春の訪れまでには、あと何度か寒さが戻ってくるでしょう。くれぐれも油断するなかれ。
★日本支部お茶会
関西支部:4月17日(日)
関東支部:4月22日(金)、23日(土)
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★研修旅行
4月7日(木)〜10日(日)
中国貴州
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