中國茶倶樂部
月例お茶会のお知らせ
街のショーウィンドーに並ぶ秋物が、まだまだ暑苦しさを感じさせながらも、風は明らかに夏のそれとは異なることを、皮膚が捉えています。
そんな時期にご用意したのは「黄茶」です。お茶会でお淹れするのは初めてです。なにしろ香港ではなかなか手に入らない激レアなお茶なので。稀に手に入ったとしてもほんの少量ですし。今回これほどの量を確保できたことは、予想外の幸運といえるでしょう。
今年の香港国際茶展(Tea Fair)で出逢った貴州の小さな企業の商品で、「老工黄茶」と記されているのですが、君山銀針(湖南省)や霍山黄芽(安徽省)や蒙頂黄芽(四川省)などのようなメジャーなお茶ではありません。新しい企業のようで、本来貴州ではつくられていないこの「黄茶」をはじめ、白茶や烏龍も、伝統的な製法で、しかもオーガニックで、再現させようと試みているようです。
ぜひ、珍しさをお楽しみください。
あわせてもう1種類、これまた現地に赴かない限り手に入らないお茶をお淹れいたします。台湾烏龍のひとつ「金萱」なのですが、台湾産ではなくベトナム産です。かつて研修旅行で訪ねたこともあり、香港国際茶展(Tea Fair)で思いがけない再会を果たしたこともある、ホーチミンの高原茶行というお店の商品です。私の個人的な好みでいえば、台湾茶の品種のなかにはベトナム産やタイ産のほうが美味しいと思うお茶があります。
果たして久しぶりに喫むベトナム金萱はいかに。
というわけで、今回のお茶会のテーマは「冒険」と呼ぶのが相応しいかも……。
なお、お茶請けは香港、北京、山東省の月餅を取り揃えてみました。地域ごとの食べ比べをお楽しみください。
月例お茶会の出席方法は下記の通り先着順ですが、入会・受講希望の方が単独でお越しになったり、会員の方とご同伴されたりする場合には、メールや電話による事前予約を承ります。
時間:2017年9月29日(金)
朝の部 10:00 11:00
昼の部 14:00 15:00 16:00
晩の部 19:00
※1回の定員は先着順に9名です。当日10:00より直接お茶室にてご予約を受け付けます。お友達の分もまとめてご予約可能です。19:00の回はご予約不要ですが、参加される場合には、事前に(17:00までに)ご連絡ください。なお、10名以上になりますと、美味しくお茶が淹れられません。お時間にご制約のございます方は、余裕を持ってお越しください。
会場:香港銅鑼灣百徳新街22-36號 珠城大廈10/F. A6.
A6. 10/F. Pearl City Mansion, 22-36 Paterson Street,
Causeway Bay, Hong Kong
Tel:2577-8688 E-mail:kame@chineseteaclub.hk
※ビルの入口は記利佐治街(Great George Street)側です。
料金:中國茶倶樂部会員 無料
非会員 HK$150-
中國茶倶樂部「龜僊人窟」主人 池谷直人