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12年6月28日

6月はトピックスが盛りだくさんなので、更新2回分(ズルイ!?)を徒然ながらに書き留めておきます。

 来港25周年を迎え、26年目に突入……。

 例の計画は、自分のせいではなく、一瞬頓挫しかけながら、軌道修正して改めて続行中。そして、第2の計画も実現に向けて準備中。こちらはさらに長いこと冷凍保存されていた種が芽吹かんとしている、という感じ。

 ひるがえって日本では、大飯原発は再稼働するわ、消費税は値上げするわ——正気の沙汰とは思えない。開示されている資料に基づいてさえ、電力は足りているのに「足りない」と偽り、1%の人々は優遇されたままで、99%の人々からさらに搾り取るのに、「公平・中立・簡素」とごまかす。騙す政府も騙される国民も、〈ピー〉じゃないの。

 1989年の6月4日に起こった、いわずとしれた「64天安門事件」。23年を経ても香港では風化せず、一方、中国本土では風化どころか、はなから知らない、いや、知らされていない世代が台頭しはじめているとのこと。中国政府は日本の歴史教育を批判できないのでは。日本政府はアジア諸国のみならず、沖縄に対する負の歴史をも改竄せんとしているし。沖縄は再び琉球として独立の道を歩むべき。

 6月27日、香港文化博物館へ「ピカソ展」を観に行って参りました。入場料はなんと「HK$20(約200円)」ぽっきり!! 時間制限ありとはいえ、平日なので、13:00から17:00まで、初期の作品から晩年の作品まで、行きつ戻りつ、たっぷり観れます。しかも、舐めるように。なにしろカンバスまで2cmの距離まで寄れますから(ガラス越しですが)。描き足したのか、刮げ落としたのか、塗った色の順、筆の走る痕跡、絵筆の毛が抜けて絵の具の表面にへばりついているところまで視認できます。しまいにはピカソの息遣いまで聞こえるかと思いました。全身で全感覚で感じられる——何よりよかったのはその点です。作品そのものについては、素直に「なんでこう描いちゃうんだろう」と。